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酔狂な友人の話

見知らぬ人から手紙が届きました。

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「イチローモリタ」。
そんな名前の知り合いはいません。

でも察しはつきます。
私がひいきにしている作家、森見登美彦の作品『恋文の技術』に
文通武者修行と称して知人・友人に手紙を送りまくる主人公が出てきます。
彼の名前は守田一郎。

というわけで主人公守田一郎の影武者から手紙が届いたようです。

影武者イチローモリタは
手紙の内容からすると、作品の舞台である能登半島にいるとのこと。
守田一郎がクラゲの研究をしていた「能登鹿島」に行き、
文通の総本山「七尾駅のミスタードーナツ」でこの手紙を書き、
恋人たちが鐘を鳴らして愛を誓う「恋路海岸」で
1人虚しく鐘をガンガンに鳴らしてきたというではないですか。
なんとも切ない話です。

森見ファンであり、作品の舞台巡りが大好物の私からすれば
うらやましい限りですが。

で、こんな手紙を送りつけてきたのは
かつて文通武者修行と称して手紙をやり取りしていた友人でした。
彼は水曜どうでしょうファンということもあり、
1人バイクでサイコロの旅をしているらしく、
偶然石川県に行くことになったとのこと。
サイコロの旅というのは、サイコロを振って出た目によって
行く場所が強制的に決まってしまうという悪夢のような旅のことです。

つい先日5日間ほどの旅が終わったようで
90分にもわたる超大作「1人でどうでしょう バイクでサイコロの旅~哀愁編」という
動画を送りつけてきました。
延々と愚痴が続き、見るに堪えません。
でもこんなばかばかしいことに意欲を注いでいるなんて
ちょっとばかし尊敬してしまいます。

「無益なことこそ素晴らしい」
森見作品にはそんな共通テーマを感じます。
だから誰も得をしない動画を送りつけられたとしても
それはそれでいいのです。
つまりは、何かを求めて森見作品を読むと痛い目を見るということですね。
みなさん、くれぐれも気をつけて。
私は大好きですが!
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