何を信じて何を疑うか

ここ一週間ほど
原因不明の喉の痛みと咳に
悩まされていました。

ちょっとした体調不良では
病院にも行かないし薬も飲まない私。
栄養あるもの食べて寝れば治ると信じている。
それに子供の頃、
薬の飲み過ぎで副作用に悩まされたり、
親が過保護過ぎてあれやこれや治療をためして
余計ひどい状態になってしまったり、
そんな友達をけっこう見てきたから
薬はあまり飲みたくないんです。

でも咳が止まらないままでは
仕事に支障が出るわけで
治るまでゆっくり待っているわけにもいかない。
というわけで病院に行ったのですが
質問もさせてくれないほどの
スキのない先生で、一瞬で診察終了。
まあ薬さえもらえればいいかと思ったものの
飲んでも咳は悪化し始め、治る気配なし。
みんなのアドバイスもあって
結局別の病院にかかることに。
そこでようやくしっかりとした説明を受け、
この薬だけでは意味がないよ、と言われ
別の薬を処方してもらい症状も治まってきました。

やっぱり病院も薬も信用しすぎるのはよくないなーと
改めて思ったのでした。
それと今回、会社でもFacebookでも
みんなからアドバイスをいただいたおかげで
別の病院にかかる気になったので
人の意見を聞くのは大事だなと感じました。
今年の目標は「人の意見を聞く」ことなので
引き続き、心にとめておきます!


スポンサーサイト

しろちゃんが消えた日

このブログでもたびたび紹介してきた高架下に住む犬、
しろちゃんが消えた。

寒い冬の間、
段ボールの犬小屋にずっと隠れていたしろちゃん。
少し暖かくなって姿を見せる日があったので、ほっとしていた。
“よかったね、やっと暖かくなったね~”と心の中で呼びかけていた。
それから何日かして通りかかると、
しろちゃんコーナーにバケツなどが無造作に置かれていた。
あれ?どっかお散歩中かな?
と思って通り過ぎたが、その後もしろちゃんの姿は見えない。
そして、その場所に花が飾られているのを目撃。
もう、しろちゃんは戻らないのかも…と感じた。

真相はしろちゃんの飼い主である、路上生活のおじさんに尋ねないとわからないが、
おそらくこの予想は間違っていない気がする。
「最初は、どこかにもらわれたんじゃない?」などと
前向きな予想を母と交わしていたのだが、
花が飾られたことを伝えると、
「しろちゃん、死んじゃったのかもね…」という結論に達した。

一方的に親しみを感じていただけの間柄なので、
飼い主だったおじさんや、
たびたび立ち寄って世話を焼いていたおばさんに比べれば、
それほど悲しむものではないのだけれど、やっぱり気にかかる。
寿命をまっとうしたくらいの年だったのかな?、
おじさんのところにやってきて幸せだったのかな?…なんて考えてしまう。

生死に関わらず、
出会いや別れって、突然やってくるものなんだな、としみじみ思う。
だから、やっぱり今日を、今を大切にしなくては。
“また今度”があるとは、限らないんだから。


どこかはわからないけれど、
しろちゃんは高架下よりもいいところへ行ったと思うことにする。


友人専属カメラマン

友人Aの結婚式で受付を頼まれ、
当日はカメラマンとして働きました。
わけがわかりませんね。でも本当なのです。

友人Bとともに新郎側の受付を務めるため会場に到着。
会場スタッフから説明を聞き終えたところに、新郎である友人Aが登場。
「RYOTA、これよろしく!」「は??」
キャノンの重たくて高性能な一眼レフカメラを渡されました。

友人Aの考えとしては、
RYOTAは雑誌編集者だからいい写真を撮れるだろう、と。
いやいやいや、編集者とカメラマンは大きく違うぞ…
知識と技術はイコールじゃないんだぞグチグチ…
と、友人Bにグチりながらも受付を離れ、
外観や内観を撮りに行きました。
その後も、挙式、披露宴と一通り撮りました。
質より量だ!と開き直りながら。
もちろんギャラはノーギャラです(笑)

その一週間後、友人Bから電話が。
「今度友人Cの結婚式2次会の幹事をやることになったんだけど、
 RYOTAカメラマンやってくれん?」
「アホか!」

あのとき自分は、友人Bに確かにグチをこぼしたはずです。
なぜ…? なぜこんなことに…?
結果、引き受けたのですが、疲れました。とても。
入場、集合写真、ケーキカット、スピーチ、料理、
余興でB’zの稲葉さんのモノマネをしながら動き回る人、
退場、お見送り、などなど大変でした。
友人のお願いだからこそ、なんとかやり遂げました。

この2回の出来事で、カメラマンさんの素晴らしさを再確認しました。
ひどく痛感しました。頭が上がりません。
いつもありがとうございます。

質より量!で写真を撮っていては、もちろんノーギャラですね。
と思っていたら、ギャラでました!
今度、あつた蓬莱軒に行ってきます。一番高いメニューはなんだろう…笑

最強のデート本、本日発売♪

エディマートで担当させてもらった
ゲイン発行『デートDX』が、発売になりましたー!!

関わっていたのが今や昔のように感じられますが、確かに作ったはず。
わが社で作らせてもらったのは、おととし、昨年につづいて3冊目。
アートディレクターはAYANOさん。

この本の制作の楽しさといえば、
なんといっても表紙まで作らせてもらえるところ。
編集プロダクションという性質柄、表紙まで携わることはあまりないので、
すごく貴重な機会で、毎年、大きな勉強をさせてもらっています。

1冊目は、モデルさんを連れて、ロケをしました。
2冊目は、シチュエーションを撮影し、カップルのイラストを組み合わせて。
ことしは!
モデルさんをスタジオで撮影し、写真をあれこれ散りばめています。
“売れる本”をより意識しましょう、ということで、
ゲインさんからも、ご指導をいただきながら、こんな感じになりました。


DATEBOOK

ジャン!
そう、『最強のデート本!!』なのでございます。

中身もなかなかに最強、と言いたいところです。
今回はカップルの顔を中心に、イラストが散りばめられているのですが、
すべてAYANOさんの手によるもの。
イラストレーターとしての名前が出ることをあっさり辞退したAYANOさんだけど(←謙虚ね。)、
少しでもこの本のコンセプトに合うように、何度も何度も書き直して、
この独特の味、を自分の手で獲得したAYANOさんの粘り強い達成は忘れないっす。
↑手前味噌ですが!

デートっていうのは、楽しくてたまらないものだから、
本をめくっているだけで、そういう気持ちに近づいたり、
実際、うれしくてたまらない!!っていうデートがしてもらえたら。
そう思いながら、毎年つくっています。


そして今回は、今まで作った3冊の中でも最強!のデート本になったかな、
とこっそり思ったりしています。

関わってくださったみなさん、どうもありがとうございました!!


ちなみに、
ラブホの扉!ページは、KITOさんが作ってくれています。
↑毎年恒例^^となっている、ひそかな必見ページです。

おピアノ演奏会

一度聴いてみたいと思っていた
ピアノソロのコンサートへ
行ってきた。

学生の頃は友人に連れられて
クラシックな演奏会には、たまに足を運んでいたけれど
社会人になってからは
めっきり減ってしまった。

ドレスコードがあったら
アウトになるような
カジュアルな格好だったけれど
会場へ向かうのは上品なおばサマばかり。
そうだった。
ちょっとおしゃれしてくる場所だった。忘れてた。

ああ心細い…。

ギリギリに会場に入ったため
不必要にオロオロする間もなく
演奏はスタート。

このアーティストに
はまっていたのが
高校生とかなり前なので
思ったよりも感動は薄かったけど、
それでも
ピアノを弾く前の空気だったり
演奏中の迫力はCDでは感じ取れないもの。

高齢の方なので
一つひとつの仕草はゆっくりなのに
演奏では全身で表現するギャップに
とても圧倒された。

ネットでの評価はそこまで高くないのが悲しいけれど
普段クラシック聴かないから、違いが分からない。
ただ、舞台でひとり、全身で表現することに魂を感じた。

聴きに来れて、ほんと良かったです。

ちょっと、寝たけどね。

写真
じぶんに置き換えてみて。
このプレッシャーには耐えられない…

約40年ぶりの続編

幼い頃に死ぬほど読み、
自分の子どもにも毎晩のように読んだ(読まされた)
かこさとし作『からすのパンやさん』に、
なんと続編が出来たのだとか!
『からすのパンやさん』の初版リリースは1973年9月、
奇遇なことに自分と同い年。
それから40年近く間が空いての続編ということで、
絵本業界はにわかに湧いている様子だ。

続編のタイトルは
『からすのおかしやさん』
『からすのやおやさん』
『からすのてんぷらやさん』
『からすのそばやさん』
だって。

どうして4作あるのか。
『からすのパンやさん』を知っている人なら
勘づいているかもしれないが、
主人公であるこどもたち、
チョコちゃん、レモンちゃん、オモチちゃん、リンゴちゃん、
それぞれの続編が展開されるので4作なのだ。
なんかすげー。まだ読んでいないけど、もう泣けてくる。

ちなみに、かこさとし先生は1926年生まれのアラナインティー。
そのバイタリティに感服しきり。
個人的には『どろぼうがっこう』の続編も
読んでみたいなぁ。
そして、先生の足下に及ばなくても、
いつまでも誰かの心に残る制作物を
作ってみたいなぁと。


??-3
[↑]とっても すてきな、
   かわった かたちの、
   たのしい おいしい パンを
   どっさり たくさん つくりました。

   読み聞かせの際にもっともしんどい見開き。
   でも、単語の並べ方は秀逸!


元素番号26

若干、鉄分高めな私。(元素番号26=鉄Fe)
2月に名古屋市で行われた「あおなみ線のSL試乗」の抽選に
外れて残念がっていたら(過去ブログをご参照下さい。)
「大井川鉄道のSLに乗るツアー行かない?」と激甘な両親。
申込した時には、「その時期なら桜も見られるかも♪」と二つ
返事で行く事にし、いざ当日。

大荒れの土曜日の翌日で、桜も散ったし・・・ということで、
行きたくない!と直前までゴネた大人げのない人はさておき、
集合場所の名古屋駅はバスツアーの参加者でごった返し!
以前は、新幹線太閤通り口の噴水周りが定番の集合場所だった
と記憶していますが、混雑がすごすぎるのか、地下街のエスカ
が今回の集合場所でした。
ここなら雨も凌げるし、いいね~。開店前だから、お店にも迷惑
かけないし!(集合場所は、某ファストフード店の横で、すで
に開店してた・・・。この場合は、相乗効果で良いかも?)

日本有数のお茶どころ、静岡に行くという事で、お茶のお店に寄り
その後、念願のSLへ!新岡谷駅から家山まで約30分の旅です。
SL.jpg
(せっかく一眼レフを持っていったのに、データを取り込むのを忘れて
ました。なので、この写真はスマホで撮影。そのうち、差し替えよう)
昭和初期、戦前に作られたという汽車は、板張りの床、レトロな扇風機
が天井に取り付けられた、異空間。
走り出したら、窓から石炭の煙が入ってきて、独特のニオイと汽笛と重厚
な走行音。これも乗ってこそなのね~と思いつつ、実は見るのが一番好き、
なのかも?

盛りだくさんのツアーは、SLの後、寿司食べ放題とイチゴ食べ放題へ。
イチゴ美味しかったなぁ~。
次回は、サクランボの食べ放題だ!

GWに思いを寄せて。


4月も半ば。
桜も散り、ようやく春らしくなってきました。
きっと4月もあっという間に過ぎ去ってしまいますね。

そうなるともうやってきますよ。あの黄金の週が。
上半期最初の大型連休!
そう、ゴールデンウィークです。
今年は長い人で最大10連休もあるそうですね。

みなさんもう予定はたてましたか?
連休を利用して遠くへ旅行へ行くのもよし。
大人数で集まってバーベキューへ行ったり、
久しぶりに会う友達と飲み会なんてのも良いですね。

ぼくはといいますと、
先週くらいから友達数人とLINEで
連休の予定を調整しているのですが…

「みんなで温泉へ行こう!」
「コテージ借りてキャンプにしない?」
「連休とれないから飲み会がいいな…」
「やっぱその日無理になった!」
「温泉の話ってどーなったの?」

…とさまざまな意見が飛び交い、
なかなか話がまとまりません。
(LINEって便利ですけど、人が増えれば増えるほど
収集がつかなくなりますよね)

何をするにしても、連休中はどこも予約が必須。
キャンプ場のHPを見ると、すでに5月のはじめは
“予約受付終了”の文字が目立ちます。

早くしないと何もできずに終わってしまうと焦りつつ、
せっかくならみんながしっかりと
楽しめる遊びをしたいなと思います。
(人が多い分、予約は更に困難になりますが…)

GWの予定決めに追われながら、
ふと昨年は何をしていたのだろうと考えました。
どうしても思い出せないので前の予定帳を見たら、
期間中の連日に書かれる“飲み会”の3文字。

昨年はおでかけの計画は結局まとまらず、
ほとんどが飲み会に変更になったことを思い出しました。
連日の酔っ払いで記憶もあやふや。
どうりで記憶にないはずです。

今年は昨年と同じ轍を踏まぬよう、
さっさと計画を立てたいと改めて思います。

やっぱり第一はおでかけ!
SUZAKIさんと同じく、新しいまっぷる滋賀を持って
湖の国を目指すのも良いですね。
どうせなら滋賀伝統の“水郷めぐり”を楽しんで、
優雅なゴールデンウィークを演出したいものです。
(もちろん水郷めぐりのページはぼくが担当しました!)

なんでもそうですが、予定を立てているときも含めて
楽しめるっていいですよね。
収集のつかないLINEを見ながら、
この自由なやりとりもなんとなく面白いなと感じました。

…でもせめて今週までには決めときたいです!
みんな!意見をひとつに!!

春なのに。春だから!

春だ!おでかけ日和だ!なんて
いろいろ原稿を書いているのに
自分自身が全然出かけてないという。。。

なぜか花見以降の記憶があまりない。
花見で力尽きたのかしら。
気づけば葉っぱしかない元桜さん。
いや、今も桜なんだけど。
え?春終わり?と焦るばかり。

ここ最近の記憶は
ラーメンを食べに行ったことくらい。
春なのにね。関係ないね。美味しいけどね。
おでかけを人に勧めるばかりでなく
自分でもおでかけしなくては!
もちろん春の装いでね♪



さて、どこに行きましょう。


おや、新しい本が!
??-6_convert_20130417014304

全部ではないですが
エディマートで編集を担当しました
まっぷる滋賀!
滋賀って名古屋から意外と近いんですね〜
ぜひおでかけの際はご活用ください。
制作に携わっていただいた方、
まだ掲載誌をお渡しできてなくてすみません!


あああー、琵琶湖!彦根城!延暦寺!サラダパン!
春はまっぷる持って滋賀にいかなきゃ、ですよ♪
春じゃなくてもいいんですけどね。


あんスパ!3番勝負

今週、相撲とあんかけスパゲッティ(以下、あんスパ)関連の取材があるため、
週末はあんスパ店めぐり~合間に相撲の勉強と予習に励んでみた。
とは言っても、あんスパめぐりは計3軒。
本当はプラス2軒ぐらい行きたいところだったが、
あんスパを食べたことのある方ならおわかりでしょう、
あのボリュームが“はしご”という行為を阻むのです…。

栄の住吉にある超有名店からスタートし、
新栄にあるツウ好みの店~同じく新栄でもう1軒という流れ。

あんスパといえば、あきらかに男子グルメ。
単独行動にあまり抵抗のない私でも、
1人での入店には意外と勇気が要る。
…って、1人で行ったんかい!?
そう、今回の3軒はすべて1人で制覇。
あまり自慢にはなることではないか…。
いや、ちょっと自慢です!

どこの店でも、貼ってあるポップや色紙、店員さん、
何から何まで気になるので、やたらにキョロキョロ。
あきらかに挙動不審な客。
住吉の店での注文は定番の「ミラカン」。
他の2軒でもこれとほぼ同様のメニューを注文した。
きっちり食べ比べするために、ね。
と言いつつ、あまりにメニューが多くて迷ってしまうので、
決めておくと安心、というメリットも。

今回の感想としては、
仕事のためでなくても、たまにはいいかも~♪
“辛い”と言われることが多いメニューだが、
辛さに強い私にとっては全然大したことはなかったし、
おなかをすかせていけば大量の麺だっておいしく食べきれる。
麺少なめのSサイズがある店や、麺少なめにしてくれる店もあったし。
(麺少なめでも価格は変わらず、だけど。)
スプーンとフォークでスマートに頂く女子仕様のパスタと違い、
フォークだけでがっつく感じだって悪くない。

麺やソース、具には店ごとの特徴があるので、
ある店では合わなくても、他では気に入る可能性も。
自分好みの店を探してみましょう。
3軒行ってみてのイチオシは…、気になる方にはお伝えしますので、
お問い合わせください!

あんスパ研究に気合いが入るあまり、
週末に同行していた友だちを途中おきざりにして、
あんスパを食べに行き、キレられるといった事件も発生。
(「じゃあ、一緒に行こうか~」と言ってくれたらよかったのに。)
そこまでした予習の成果が活かせるのか!?
ドキドキが募る取材はもうすぐです。

ちなみに相撲取材の予習は絶賛継続中。
想像以上に奥が深いのだった…。



発売日に何を思ふ

先日、取材先のアジアンカフェから、掲載後に電話がかかってきました。

一瞬、誤植か!? と焦りましたが、
ただ「お礼が言いたかったから」電話をしてくれたそうです。

この仕事を始めた頃は、発売日や掲載日が楽しみでなりませんでした。
発売日には自ら購入し、まず仏壇の前でお披露目!
そして携帯電話で写真を撮り、拡散メール! Mixi日記で自慢!

かたや今では、発売日前後には漠然とした不安が漂います…。
もちろん楽しみですし、もちろん十分な校正をした自信もありますが、
なんとなく、漠然と、ドキドキモヤモヤ…。

これでは、いけませんね。
もっと楽しみながらやるべきです。
そうすれば、きっと、ワクワクと。

出版社に比べて編集プロダクションであるエディマートでは、
取材先の声や読者の声を聞く機会は少ないと思います。
自分はそうでした。

そんな滅多にないことだからこそ、
その声が、
“ よし!次も頑張ろう! ” と、思わせてくれるのです。



「反響すごいよ!発売して1週間で、クーポンだいたい100枚回収したよ!
だから人数だったら300人くらいかな?いや~忙しい(笑)安くしすぎたかな(笑)
またなんか面白い企画あったら教えてよ!今回は本当にありがとな!はっは~!(笑)」

地球儀がやってきた!

おとといの夜、友人のさやかから、結婚祝いが届いた。

ピンク色のリボンがかかった真四角のわりと大きな箱。
ドキドキしながらあけると、地球儀が入っていた。

「わ!地球儀だ!!」
地球はまん丸で、ほどよい感じにつやつやしている。
まん丸を支える木も、好きな感じだ。
「地球儀のお手本。」みたいな、なにもかもがほどよい地球儀で、
くるりと回転させてみて、すっかりうれしくなった。

地球儀が欲しいなんて、いくら思い出してみても、口にしたことなんてない。
でも、わたしは確かに地球儀が欲しかった。
潜在意識のレベルで、求めていた。
見れば見るほど、そんな気がしてならなくて、心は浮かれた。
「地球儀のある生活って、わたし、初めてだよ!」

夫になった彼は、英語を使う仕事をしていて、
ほかの国の事をいつも、自然と考えているようだ。
私と出会う前は、長期休暇ごとに、ひとりでいろんな国を旅していたという。
さやかにその話をしたとき、
「へえ!おおつは、よくそんな人を見つけたよねえ!」
とすこしうらやましそうに、言ってたっけ。

対する私は、外国にも世界情勢にもそれほど目を向ける余裕がたいていはなく、
ニュースなんかで異国の名前を耳にしたりしても、
どこにある国だかさっぱりわからなかったりする。
さやかはそのこともよく知っていて、たぶん友人として憂えたりもしている。

そんな私たちに、ぴったりの贈りものだと
彼女が思ったのか思わなかったのかは分からない。

けど、これはなかなかいいプレゼントだ。
夢があるし、なんていうか、物語がある。

私はさっそく、ハネムーンにいいかもよ?と思っていたアイルランドを指差して、
どきどきわくわくしたし、
以前、彼と旅した北欧を見ながら、「ここまでめっちゃ北だったんだ!!」
と驚いたりした。
彼もわりとうれしそう、な感じがした。

地球儀は買い換えるものでもないし、めったに壊れそうにないから、
これからたぶん長い時間、わが家にありつづけるだろう。
私はきっと何度も、知らない国を探しては、指差すと思う。
いつの日か、子どもをもつことがあったとしたら、
地球儀をくるりと回しながら、彼が遠い国のことをその子に語ったりするかもしれない。

地球儀がある暮らしは、やっぱりどう考えてもすてきな気がする。


さやか、ありがとーう!

ちなみにメッセージカードには、
「地球儀は確かあの家にはなかったと思ったけど、もし既にあったらごめん。
私の部屋にでも転がしといて。」
と、走り書きのような文字で書かれていた。
「あそこは、さやかの部屋じゃないけどね!」
と、ふたりで突っ込んだのは、言うまでもない。


chikyugi
地球儀。
置き場所が見つからなくて、いまんとこスピーカーの上に置いている。
わるくない。

豊かな暮らし

友人の知人の家へ遊びに行った。
直接面識がないのにもかかわらず、
お宅へおじゃまするの図々しく、2回目…。

シックでおしゃれなご自宅のオーナーは
40代の品の良いご夫婦で
もともと住んでいた持ち家がご不満だったようで
数年住んだのに建て替えたという強者だ。

2.5階くらいまである吹き抜けのリビングには
上品な赤色のソファが鎮座し、
50インチ以上のテレビと5.1chサラウンドスピーカーからは
韓国ドラマが立体的に聴こえてくる…。
ルンバにナノイー、パスタマシーン(!)まで、
最新家電が、モデルハウスのように勢揃い。

独立した広〜いキッチンと
大人色にまとめたダイニングを照らすのは
都会的なフォルムのシャンデリア…。

3方向から光が差し込むのに
(南側なんて、吹き抜け上部まですべてがガラス窓!)
気密性が高いのもあって
肌寒かった日曜でも、ちょー快適だった。


なんだここはー!


料理に凝っているという旦那さまは
ベリー系のシャンパンと一緒に
ランチのフルコースを振る舞ってくれた。

前菜3種、お手製スープ、揚げ物、
生地から手作りのピザに手打ちのパスタ2種類…と
一品ずつ丁寧に出してくれる。
…隙がない。

「贅沢しなくても生きられればOK」と思ってるし、
「ダンシャリ」とか言ってきましたが、
やっぱり、物とか、最新の技術とか
そういう豊かさも必要だ。
だって圧倒的に快適だもん。
技術の進歩ってとっても大事!
使う人がいないとね。
ということで、ほしいものリストが
膨大にふくれあがってたこの頃…

もちろん、おもてなしの心も
素晴らしかったです。

今年は「伸る」

あっという間に桜が終わってしまった。
先週金曜日は娘の入園式だったが、
園のシンボルツリーはあいにく
葉桜になりかけていてしょんぼり。
去年の記録を見返してみると、
会社の花見は、1週間前倒しになっている。
実際は雨天延期の分を含めると
去年より10日ぐらい見ごろが早かったのかな。

そんな春であるが、景気が上向いているらしい。
さらに、ものづくりの輸出企業が多い愛知は
その傾向が顕著という話も聞く。
先日、バブルの再来?などと浮かれるテレビ番組を観ながら、
なんか違和感を感じてはいたのだが、
明るく、前を向くことは大切。

我々の産業まで恩恵が降りてくるのは
当分先になりそうなので、
いやもしかして降りてこないかもしれないので、
辛抱づよく、浮き足立つことなく、
やれることを着実にこなそうと思う今日この頃。

もちろん現状に甘んじることなく、
常にチャレンジはしていかなければ。
伸るか反るかの選択があれば、
石橋を叩きながらも「伸る」の方向で。
頼りにしてますよ、みんな。

??-1
[↑]桜ってこんな咲き方もするんだ!親近感。

台湾~後半~

一か月近く前の事なので、記憶も薄れつつありますが・・・。
台湾旅行、3日目、4日目のお話。

3日目は、台中市の「宝覚寺」というお寺に行き、大きな布袋様と
写真を撮ったり・・・あれ?写真がない?
ここは、台湾出身の日本軍の戦死者が祀ってあったりと日本と縁が
深いお寺。複雑な過去の国交にも関わらず、親日家が多い台湾の
懐の深さに、感服しました。
毎日お寺にお供えに来ているというおばあさん(推定年齢85歳以上)
は、日本語で同行のツアー客と何やら会話をされてて、気付いたら
三輪車原付バイクで颯爽と去って行きました。パワフル!

そこから、バスで台北市へ移動。
3日目のハイライトは、故宮博物館と忠烈祠で衛兵交代の見学です。
戦争で亡くなった英霊を祀るお寺のような政府管轄の場所で門番を
している兵隊さんは、直立不動、まばたきすらしないので、まるで
蝋人形のよう。
1時間ごとに交代するらしいのですが、この交替式は道路に面した門
から、お寺の本堂のような建物までの200m以上ありそうな広場を一歩
ずつ規則正しく動くので、往復で30分くらいかかります。
0408-1.jpg
同じ場所を毎日繰り返し通るので、靴の跡がくっきりと地面に焼き
付いていました。

ちなみに・・・
台湾には徴兵制度があり、青年男子は必ず決まった期間、兵役に
就く義務があり、兵役を終えないと国外にも行けず(パスポートが
取れない!)、就職もできないらしいです。(でも、この兵役期間
は厳しく、軍隊生活の中で、身の回りの家事が身に付くらしいので、
日本男子にもぜひ!と思ってしまったのは私だけではないはず!?)

その後、故宮博物館に行きましたが、混雑していて写真を撮る隙が
なく・・・(館内はもちろん撮影禁止でした)。
故宮博物館は台湾屈指の人気観光スポットなので、入場券を入手する
のも大変だとか。駐車場から混雑していました。
白菜の形に彫刻を施された翡翠だとか、豚の角煮の形をした石とか
アーモンドを舟の形に掘った緻密な工芸品だとかが有名だそうですが
(我ながら物凄く陳腐な表現!こんな文章では心が掴めない・・・)
有名な展示物は、長蛇の列。ツアーでは時間が許さず、人がなるべく
少ない展示を狙って見学しましたがそこそこ楽しめました。
次回、台北に行く機会があれば、行列覚悟で1日かけて見学したいです。

夕方からは、台北101という地上101階建ての超高層ビルへ。
101.jpg
ここには展望台もあるのですが、大人気の観光スポットの為、今回は
登れませんでした・・・。展望台の入場券は450元。当日並べば買える
そうですが、2時間くらい待つそうです。(当日は、天気が良すぎて
霞がかっていたので、若干待ち時間が短いかも?とはガイドさんの話)

夕食は、台北101の中にある、「ディンタイフォン」で小龍包を。ここも
大混雑でしたが、ツアー会社による予約とグループの人数別に、席を用意
するシステムを取り入れられていて比較的すんなり入れました。
(番号札が、1~2人、3~5人、6~8人と分かれていて、適した席が空いたら
案内するというもの。詳細の人数はうろ覚えですが・・・)
たくさんの職人さんが忙しなく働いていて見ていて楽しく、食べて美味しく。

なんやかんやで、3日目も終わり、最終日。台北市から車で1時間半ほどかかる
「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルと言われる町、九ふん(人偏に分)へ。
きゅうふん
朝早くに着いたので、空いていてお茶屋さんでのんびりできました。
きゅうふん2
夜の方が風情があるそうです・・・。雨の多い土地らしいのですが当日は
快晴。雨だと、ますます「千と千尋」の世界でしょうね。石畳の足下は不安
要素でいっぱいになりそうですが。。。
次回は、夜に。できれば雨の中。(でも実際雨だと文句を言いそう。。。)


おまけ。
台湾で買い物などした時にもらうレシート。すべてのレシートに宝くじの番号
が印字されています。(写真の緑色の枠部分)
lotary.jpg
2か月ごとに抽選が行われ、1等には、1千万円近く?のお金が当たるらしい。
でも見ないで捨てられることが多いらしく、それを無駄にしないように、
後ろの箱のように孤児院など宛の箱がレジの近くに置いてあり、当選レシート
があれば寄付金としてその施設が使えるというもので、遊び心と夢がある面白い
仕組みだと思いました。私ももちろん箱に入れてきました。

取り戻します。

先日、車上荒らしにあいました。

夜、車をコインパーキングに停め
助手席にカバンをおいたまま車を後に。
戻ると窓ガラスが割られ、
そこにあったはずのカバンだけが見当たらない…
完全に自分の不注意が原因です。

すぐさま警察を呼び、
現場の状況などを説明することに。
一番詳しく聞かれたのは、盗られたカバンの中身。
ひとつひとつの値段(価値)まで聞かれるんですね。

ちなみにカバンのなかには、
・カギの束
・iPod
・メガネ
・パスケース
・読みかけの本
・鼻炎薬
などが入っていました。
サイフと携帯は身に付けていたので
無事だったのですが、
カギなどの再発行や付け替えには手間がかかりました。
(鼻炎薬は1回分しか飲んでいないのに。悔しいです)

警察の方からは、
盗られたものは戻ってくると
思わない方がいいと言われました。
「今回は良い勉強だと思って、今後は注意を怠らないこと!」
だそうです。まったくその通りですね。

ただ、ほんっとに悔しくて。
どうすればこの気持ちが晴れるかを考えました。

iPodやメガネなどは長く使っていたので
その分、愛着があります。
カギ束にはキーホルダーをつけており、
プレゼントで貰ったものだったので、思い出もありました。

まったく同じものは返ってこないので、
そこは「仕方が無い」と自分を納得させることに。
(実際に、自分の不注意が原因ですし)

なので、買い戻せるものは、
同じ(もしくはなるべく近い)状態で
再度手に入れようと決めました!

まず最初に手軽なものから、本と鼻炎薬。
(花粉の時期でしたので、
鼻炎薬はある意味急を要します!)
この2つは、同じものを書店と薬局で問題なく購入。

カギはすぐに必要なので、
早い目に再発行を各所へお願いすることに。
車のカギの再発行には、
思ったより時間とお金がかかりました。
けれど、これも同じものが手に入ります。

残りは自分が買える範囲で回数に分け、
時間をかけて取り戻すことに。

必要な順にと考えると
次はカバンかメガネかなと思っていたのですが、
毎日の通勤で活躍しているiPodが無いことに不便を感じるように。

使っていたのはiPod classic。
iPhoneでも曲は聴けるのですが、
入る容量と、クルクル回して操作するあの感覚が
どうしても欲しくて、優先的に購入を決定。
電気屋さんへ行くと、先代を買った4年前よりも
性能が上がり、値段が安くなっていました。

パスケースは代理のものを使っているので、
次はカバンかメガネを狙っています。

ちなみにカギを束ねていたフックも、
しっかりと同じものを購入。
キーホルダーは取り戻せないので、
プレゼントしてくれた子に事情を話し、
盗られたことを詫びました。

すると後日、「次はこれをつけて」と
違うキーホルダーを手渡されました。
その場でつけてみると、
前のものにも劣らず、しっくりときています。

これでカギ束も取り戻せました。

盗られたものは、
すべて取り戻します。
時間をかけて、ゆっくりと。

Over Time

東京タワーが好きです。
東京で何よりも好きなのです。
だってこの存在感!赤くてかっこいいでしょ!
IMG_4090_convert_20130405025527.jpg

大阪で一番好きなものは太陽の塔ですが
東京で一番好きなものは東京タワーです。
私の中の二大巨塔。
IMG_4136_convert_20130405025357.jpg
並べてみてわかるように
太陽の塔の再現具合のすばらしさったら!
生き写しのようです。
一方、リアルな東京タワーのミニチュアは
追い求めてかれこれ10年以上経ちますが
ようやく「可」と思えるものを入手しました。
ピンクでキラっとしているのは不本意ですが
形はなかなかのものです。(なぜ上から?)
でも太陽の塔より小さいのはおかしい。

どなたか東京タワーのリアルなミニチュアを
見たという人がいたらご一報ください!


IMG_4115_convert_20130405031750.jpg
みんなの残業が作り出す夜景!
お疲れ様です!

※ちなみにタイトルのオーバータイムは残業のことではなくて
昔好きだった月9のタイトルです。
このドラマがきっかけで東京タワーのミニチュアが欲しくなったので。


というわけで週末日帰りで東京に行ってきたのですが
友人が設定した待ち合わせ場所は「丸ビル」。
と言われてもどこかわからんし!
で、東京駅ということが判明。
車で行くって伝えたのになぜ東京駅集合なのかも気になるけど
納得いかなかったのが丸ビルが丸くないってこと!
丸ビルっていうからには丸いんでしょ?って認識で
探したのに、ふっつーに四角いビルでした。
どうやら正式には「丸の内ビル」だと。

大阪のマルビルは丸いんだけどなー。




ないものねだり

先週の土日は、あちこちで桜が見ごろに。
季節のイベントごとにそれほど熱心でない私も、
「花見でも行ってみようか~」友だちと日帰り花見プランを企画。
「やっぱり京都じゃない!?」なんて浮かれていたもの、
花見時期の京都の混雑はひどいらしい…と聞いて、あっさり断念。
友だちが“おすすめらしい”と聞きつけた瀬戸の定光寺へ。
定光寺って紅葉の名所じゃ?? 桜も有名なの…?
と疑問を抱きつつも、友だちに従って向かう。
JR中央線を使ってたどり着いた最寄り駅は、普通しか止まらない無人駅!
乗降客はわずかで、定光寺方面へ歩きだしたのは私たちと家族連れの2組のみ。
本当に名所~!?とますます怪しくなる。

人気(ひとけ)のない坂道を登ること数十分。
定光寺への参道と公園へ向かう道に出た。
どんよりと曇った空と閑散とした様子にあまりテンションはあがらないまま、
定光寺へお参りし、シダレザクラをひとしきり撮影。
展望台なる小山へ昇り、おなかもすいていないのに花見だんごを食べる。
これだけか…と思いつつ、公園へ移動。
と、こちらには池の周りにぐるりとソメイヨシノが!
見どころはこちらだった。
そして、まだ5~6分咲きなので、見ごろでないことも判明。
疑ってごめんなさい。
やってないじゃん!とツッコんだ、桜まつりも満開時期の催しのようだ。

混み合っていないおかげで、
じっくりと桜を撮影し、静かに花をめでることができた。
が、しかし、何か物足らないような…。
飲んで騒いでちっとも桜なんか見ていない花見客とか、
そこここから漂う屋台フードの香りとか、
そんな花見もやっぱり楽しいかも。
ということで、
次回はにぎやかバージョンを期待♪
と言いつつ、
落ち着いて花が見れない…とかなんとか言っていそうな自分。
ないものねだりでごめんなさい。

RYOTAくんとはレベルが違い過ぎて…だけれど、
いちおう瀬戸の桜コレクション☆

↓重要文化財「無為殿」とシダレザクラ
DSC_1177_convert_20130403193715.jpg

↓定光寺公園。赤い橋が印象的
DSC_1195_convert_20130403193858.jpg

↓サクラ(寄り)。薄いピンク色が愛らしい
DSC_1188_convert_20130403193834.jpg


サクラトラネバ

朝から一眼レフカメラを持って出かけました。

ここ数週間の暖かさで、
自分が住む近所のサクラも咲き急いでいました。
そして雨予報!もう今日しかない!
と、期待感に危機感と使命感を混ぜて出かけました。

写真に残さないのはもったいない!
残さずにはいられない!
と思うほど、近所のサクラは美しいのです。

サクラ並木が有名な天白川や山崎川も程近いですが、
自転車で行ける駅前のサクラも圧巻です。

_4022931_1.jpg
 晴れていたらなぁ

_4022928_1.jpg
 左の四角柱の街灯が、夜はライトアップの灯りに

_4022934_1.jpg
 ずっと向こうまでサクラ!

_4022923_1.jpg
 ずっとずっと向こうまで!

露出オーバー気味ですね…。
出社時間が迫っていて急いでいたんです、という言い訳をしたい…。
肉眼のほうが圧倒的にキレイでした。
それに近づけるよう、カメラ日々精進。

私たちの春。

父が、定年退職した。

銀行員として長年働いたのち、
地元・名古屋のお酒などを扱う商社に出向し、60歳まで働いた。
会社に残れるのであれば、もうすこし働いてもよいのでは、
という周囲のすすめもあったようだが、
父は、もう十分に働いたから。
と言って、すこしも迷いがないようだった。

この週末、みんなで父のふるさと、各務原へお墓参りなどのため訪ねた。
気づけばもう、ゆうに5年以上、顔を出していない。
私が父の姉である、昔から私を娘のようにかわいがってくれたおばちゃんや、
とうに他界した優しかった祖父母に、
結婚の報告を(←入籍しました。)ちゃんとしたくて、なのだけど、
父もきっとお墓に向かって、退職の報告をしたのだろうな。

おばちゃんは、とびきり気が強く、口の悪い、変わり者なのだけど、
訪ねたらせっせとつくしを摘んでいた。
「いっぱい摘んだねえ!!」と
久しぶりなので照れ隠しもあって、おどろいたふうに言うと、
「お父さんが明日からやることあらへんやろ!仕事を作ったったんや!!」
と、ものすごく得意そう。
つくしのヘタ(?)をとってヒマをつぶせ、ということらしい。
不自由な足を引きずって、、父のためにねえ、と思ったらおかしくて泣けた。

帰り道でお茶をしたとき、彼が父に聞いた。
「明日からなにするつもりなんですか?」
父がめずらしくはりきって言うには、
趣味の碁会所へ行く回数を増やす。
水泳、音楽スクール(←ギター)に通う。
大学とかでやってる公開講座?で勉強する。
そして、まずはボランティア団体に登録する。
なんてことを予定しているらしい。
被災地で自分にできることを知るために、まずは近々東北へ行くのだと言っていた。

私は父に怒られた記憶がいちどもない。
父は銀行ではおもに融資の仕事をしていて、
出向先の会社ではずっとではないけれど、
人員整理、誰に退社してもらうか、などを決める仕事を任されていたようだ。
小さい頃、父の仕事について母に聞くと、
「お金を預かったり貸したりする仕事をしてるのよ。」
と説明されて、まったく理解できなかったものだが、いまなら少しは分かる。
人に恨まれること、傷つけることも多いはずの仕事だ。
やさしくて穏やかで、言葉数は少ないけど、犬や小さな子どもにいつも人気があって、
田舎育ちで、ゴルフの練習をしているときより、
つくしをとっているときのほうがうんとうれしそうだった父には、
けっこうきつかったのではないかな。
(少なくとも私たち娘は、グチ一つ聞いたことはないけど。)

だから、これからしたいことをはりきって口にする父を見て
とてもうれしかったし、
ボランティアをして困っている人の役に立ちたい気持ちも妙に理解できた。
母は、「家の事だってぜんぜんしないくせに・・。」
と不満げ、と(いうか心配げ?と言っておこう)だったけど、
どんどんしたいことをしてほしい。

ところで、そんな父を見て、「いいですねえ・・・」と
彼は感心したように、しみじみうなずいていた。
「僕も、早くそういう生活がしたいですねえ・・・。
ラクして稼げる仕事って、、、ないんですかねえ??」
と聞くので、(こらこらだんなさま??)と、あせったが、
父はおかしそうに笑って、
「それはねえ、ないみたいなんだよ。」
と言った。
その顔が、いつもの笑顔と同じくとても穏やかで、
うれしくなったのだった。

私の入籍より、父の退職のほうが100倍くらい尊いしおめでたい。
でも、父の退職の春に入籍ができて、よかったな、と思う。

この日は、10回くらい、こっそり泣いた。


これから、家族や友達や仲間と力を合わせて、
強く生きていこう!

プロフィール

edimart

Author:edimart
名古屋の編集プロダクションedimart(エディマート)です。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
facebook
株式会社エディマート

Facebookページも宣伝
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード